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for stoic rural life
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kirinji.jpg キリンジ / 3
 僕は邦楽、それも一般的に知られている所謂売れ線の曲はほとんど聴かないし、好きでもないけど、
これに入っている「エイリアンズ」だけは別だ。
シチュエーションが真夏の海だとか一人だけのクリスマスだとか、そんなありふれたものではなく、
なんと公団にバイパスだ。こんな曲を待っていた。
乾いた冬の郊外の空気感と公団住宅の哀愁漂う情景がビシビシ伝わってくる。
この曲を聴くと、闇のように暗かった2000年の冬と取り壊されてしまった新幹線口のJRアパートを思い出す。
郊外でも公団でもないけれど、あそこは雰囲気のある団地だった。

そして今年もこの曲が沁みる季節がやってきた。
これぞ団地マニアのアンセムだ。
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crossover11.jpg Crossover Eleven ~20th Century Boy~
 1978年から2001年までNHK-FMで放送されていたあのクロスオーバーイレブンがCDになって帰ってきた。
この番組を一時期聴いていて、そのときはまぁいい番組だとは思っていたけど、
そんなに気に留めてはいなかった。
しかしこういうものは無くなってから初めて有難味がわかるもので、何でもっとちゃんと聴かなかったのかと悔やまれたが、
去年夏に期間限定で復活してくれてシビれた。
このCDはレコード会社数社からシリーズで4枚ほど出ているが、まずこれを買った。
昨夏の特番でも放送された曲が入っていたからだ。
Gary NumanのTrois Gymnopedies。
知らない人はいないであろうあのエリック・サティの代表曲をテルミンでカバーしたものだがこれがキている。
聴いているとどんどん自分の世界に入っていってしまう、この上なく内向的で、自分の葬式にかけてほしいような曲だ。
曲の合間の津嘉山正種氏の渋いナレーションもまた良い。
「取引先の偉い人が乗ったタクシーに頭を下げることを、なぜこんなことをと疑問に思う若さはとうに過ぎ、
こうやって家族を守っていることに誇りを持つ」というくだりが、まだ青い僕に働くことの意味を考えさせてくれる。

 なかなか良いCDだったので他の3枚もぼちぼち揃えようと思っているけど、
考えてみるとこれってCDを買うよりもFMチューナーにDATデッキをつなげてエアチェックして揃えるものだよなぁ。
そして別の見方をすれば、こんなのが毎晩流れていたことがすごい。
ぜひまた復活して欲しい・・・
moonsafari.jpg AIR / MOON SAFARI
 もう入梅したんじゃないかと思うような天気が続いていますが、梅雨の時期によく聴いているのがコレです。
AIRの最近の曲は死をイメージさせたり薬の匂いがしたりするんだけれども、
この作品に限ってはそんなことは全然なくて、とても聴きやすいものとなっている。
しっとりホワホワしている、小雨のような曲だ。
 前にも書いたけどこれの2曲目"SEXY BOY"がとにかく好きで、
こんなにユルくてベロンベロンでもかっこいい曲があるのかと、それまでハードロック/ヘヴィメタルしか聴かなかった僕は衝撃を受けたものだった。
これがきっかけで僕の音楽的嗜好が変わってしまった。
7年ほど前にこのCDを貸してくれた友達に感謝します。
ladytron.jpg LADYTRON / WITCHING HOUR
 UKはリヴァプール出身のLADYTRONの3作目が知らない間に出ていました。
 相変わらずの冷徹サウンドかと思いきや、ずいぶんとポップに、聴きやすくなっています。
1stを聴いたときなんかは、その雰囲気から東欧のバンドじゃないかと思ったほどでしたが。
 代表曲のM2"DESTROY EVERYTHING YOU TOUCH"は、これがまた、80年代に資生堂とかがTVCFに使ってそうな曲です。
 また、イントロからノリの良い打ち込みドラムで突っ走る一方ヴォーカルが終始冷静なM3"INTERNATIONAL DATELINE"なんかクラブでかかっているのを聴いてみたいところです。
 でもいくら聴きやすくなったとはいえ、他と比べてやはりクールでダークなLADYTRON。
感情的で熱い曲が聴きたい方にはお薦めできません。
livinglegend.jpg 聖飢魔II / LIVING LEGEND
 聖飢魔IIの最終にして最高傑作。これが出たときは解散するのが勿体無い程の出来だと言われました。
 解散に向けて加速し始めた97年頃から割と普通のロックをやっていて、当然ラストもそうなるのかと思っていたら予想に反してメタルで来ました。
最後を飾る、重々しく哀愁を漂わせる名曲ぞろいです。
 特にM1"HEAVY METAL IS DEAD"はエース長官の熱く疾走するギターソロとデーモン閣下の魂の叫びが何度聴いてもシビれる1曲。
同じラストアルバムの1曲目ということで、あのJUDAS PRIEST"PAINKILLER"を彷彿とさせます。
他にも風刺の利いた歌詞やテクニカルなギターソロがいっぱいで、聖飢魔IIの良さを存分に楽しめる作品です。

 それにしても、小学生のころから友達に馬鹿にされつつも聴いてきた聖飢魔IIのおかげで、色々な音楽を聴くようになったのは紛れも無い事実です。
みんなが大好きなヒット曲が、自分にとって良い音楽とは限りません。
そして、破格の値段で売られているワゴンのCDの中に自分だけの名盤が隠れているかもしれません。

 これまでにこのLIVING LEGENDを何回聴いたでしょうか。CDの内周にヒビが入っています。
おそらく10年後も聴いていることでしょう。


(注:JUDAS PRIESTは後にVo.が代わったり元に戻ったりして続いていますが、バンドの勢いからしてPAINKILLERがラストアルバムのようなものです。)
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