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 愛用のアンプの調子が悪くなって3年、修理する金もなく放置している。
今使っているのは非常用で、かつ親父の形見でもあるサンスイのA-3000というアンプだ。
79年11月製造とあるので、自分が生まれてすぐの頃、親父が買ってきたのだろう。
物心ついた時には、既に2階の居間に鎮座していた。
しかし親父が亡くなってから10年以上、伯父の家の物置で放置されていた。
自分が大学生のときこのアンプを思い出し、伯父に発掘してもらってそのままずっと使っている。
もう既に親父より自分の方がはるかに使用時間が長い。
このアンプは昔のシステムコンポの一部で、大して価値のある物ではないが、
親父の形見なので捨てるわけにはいかない。とはいえα907の横に置くと見劣りする。
ちょうどノイズも出始めるようになったので、
回路図を入手しメンテナンスする事にした。

 中を見ると、安物だけあって至ってシンプル。ICとか面倒そうな部品もない。
●錆び付いた天板をヤスリで削って再塗装
●スピーカー端子・RCA端子を金メッキのものに交換
●電源ケーブルのインレット化改造
●筐体内部を銅箔テープでシールド、電源トランスはショートニング
●メーター照明用のスイッチを新設
●ボリュームの分解清掃
●電解コンデンサをオーディオグレード(殆どSILMIC)に交換
●トランジスタを全て交換(絶版ものばかりなので揃えるのに苦労した)
●バイアス調整用の半固定抵抗を交換
という内容で、3ヵ月程かかってようやく修理完了した。
DC漏れが15mVほど出ているのが気になるけど、
調整用の半固定抵抗が元々無くて、素人にはこれ以上どうにもできない。
まぁギリギリ許容範囲だろう。
スピーカーに繋いだら、ちゃんと音が鳴ってひと安心。
ホワイトノイズもボリュームのガリも無くなった。
音に解像感が増して、これまでいかにアンプが老朽化して音がボケていたのかが分かる。
しかし以前より中域が弱くなった感じで、少々ドンシャリ気味だ。
SILMICらしからぬ音だけど、この辺は鳴らし込んでいくと改善するのだろう。
これだけ手を入れると、このアンプはもう親父の形見というよりオレの形見だな








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