聴けこの一枚（１７）

SADE / LOVE DELUXE
　朝晩少し涼しくなりましたが、今年の夏も暑かったですね。
しかし日本人は、なぜくそ暑い夏にこれまた暑苦しい音楽を聴こうとするのか理解できない。
この夏は某バンドが無期限活動休止とか言ったものだから、
そのバンドの曲がいろんな所で流れ、ますます暑苦しかった。
無期限活動休止ってのは注目を浴びたいがための狂言だろうが。
バンドなら潔く「解散」と言え！

　話が逸れた。
　20代最後の夏、季節に当てはめると8月下旬、
海水浴の帰りに海沿いの喫茶店で夕立の来そうな空を見ながら恋人とアイスコーヒーを飲む、
そんな情景にSADEの曲がよく似合う。
この作品ではKiss of Lifeが有名だけど、
僕はLike a TattooやNo Ordinary Love等の寂しげな曲が好きだ。
また、SADEを聴いて思い浮かぶ言葉といえばやはり「ひと夏のアヴァンチュール」じゃないだろうか。
しかしそんなものは経験できなかったなあ。

　もうすぐ人生の夏が終わろうとしている。